2006年05月28日

不退転の決意

【日本ダービー】
  今日の日本ダービー見ましたか?
  私はお仕事中でアウトでしたが。
  あのフジテレビの番組「ジャンクスポーツ」で一躍有名になったフサイチジャンク
  2番人気だったけど、やはり惨敗でしたね。
  そんなに甘くはないかぁ....。
  ちょびっと期待していたので、ざんねんでしたわ~。
  でもあの馬はいいですね。
  すっかりファンになりました♪
  


さてさて、衛藤先生のお話。

衛藤先生はなんと私の故郷大分の出身でした。
そういえば、大分には衛藤とか後藤とか佐藤とかとにかく藤のつく姓が多いのです。
なんでも藤原家の末裔が開いた土地だという説もあるらしく。

余談でしたが、それだけでものすごく親近感がありました。

そして、最後に話されたご自分の大分での境遇について。
衛藤先生は傍若無人なふるまいをする父親のもとに育ちました。
とにかく家に帰らない、外に女は作る、家族に暴力をふるうという父親。

そんな家庭環境の中で必死に耐えていたといいます。
実の子のように可愛がってくれた二番目のお母さんがある日、自殺してしまいました。

衛藤先生は嘆き悲しんで
「僕がママなんて言ってなついてしまったからいけなかったんだ。」
そう言って後悔し、愛する人を救うことができなかった自分を責めたのだそうです。

そして、こんな不幸な死に方をする人を1人でも救いたいという思いを持ち
いまだにカウンセラーとしての原点になっているといいます。

衛藤先生は自分が幸いだったのは、父親を憎むことができたからだといいます。
憎むこともできずに、自分のせいにして自分を責めてしまう人はうつになって
やがて自殺してしまいます。

まさにこの義母さんはそのようにして、その優しさゆえに自分自身を
追い詰めてしまったのでしょう。

この話しを聞いて自分の境遇とかぶってしまい涙が止まらなくなりました。

じつは私は親に育てられた、抱きしめられたという記憶がありません。
幼少時から、鉄工所を経営する父のもと母も忙しく、おまけに両親は不仲でした。
また父はかなり暴力的で、母を愛人の前で殴りつける様を見て泣いたのを
いまだに覚えています。

やがて父は愛人のもとに行き、家の全財産を持ち逃げしました。
母は兄と私を育てるために昼夜いとわずに働きましたが、やがて過労で倒れて
入院してしまいました。

私は児童福祉施設に6歳から預けられ以降14歳で施設の園長に叩きだされるまで(笑)
8年間をそこで過ごしました。

今とは違い無口で人間不信の塊で、かな~り粗暴な女の子でした。←いまでも?
小学校6年のときに施設の同級生の男の子をぶんなぐってましたから。爆

おまけにいつも死にたい、死にたいと思って、夕食が終わると
ひとり屋上で泣いていたのです。
小学校3年のときからです。
小学生で自殺したいなんて思いますかね?
あんまりいないですよね。笑

でも私が死なずに済んだのは、自分の内側を攻撃せずに済んだということ。
憎むべき相手は父親であり、周りの大人でした。

考えてみれば、それは幸いでした。
感情が外に向かっていたおかげでうつにはならず、死ぬこともなかったのです。

でも衛藤先生の話しを聞いた瞬間、自分の想いがかぶってしまい、
イスから立ち上がることができませんでした。

私はこういう自分を追い詰めてしまう人に
ひとりでも光を与えられる人になろうと思ったことは間違いではないと。

去年心を病んだ人にはヒーリングだけの癒しでは限界があることを
痛切に感じた私は、矢野惣一先生のセミナーに通うことを決めました。

しかしその講座が始まる9月に奈良に住む親友が灯油をかぶり焼身自殺をしました。
長期にわたるうつ病のため、自傷行為を何度も重ねていた人でした。

奇しくもその葬儀の日は、矢野先生の講義の始まる開校日。
当然セミナーをキャンセルして奈良に向かいました。

なぜ、この開校日に?と思いました。
危篤のまま何日かを経て亡くなったのですが、ちょうどフライトの予定も変更せずに
結局東京行きの飛行機も予約通りに乗っていけたのです。

考えてみれば、不思議なことです。
友人がまたメッセージをくれたような気がしました。

こんな不幸な死に方をする人を1人でもなくしてほしい。
だから自分の姿をよく目に焼き付けておいて。

彼女の死から約1年たとうしていますが、今頃になって私へのメッセージをきちんと
受け取ったような気がして、ものすごく泣けて泣けて仕方がありませんでした。

衛藤先生の話しから、いろんなことを考える機会を得ました。
今回はカウンセラーとしての自分に対して、決意表明をさせられるために
ここに足を運ぶようになっていたのか、とも思えます。

おかげでいい日になりました。

衛藤先生はクライアント中心療法を柱に据えてるので、私とはちょっと路線が違うのですが、
それでも自分自身の決意を新たに確認できたという点で、この講義に出席できたのは
ほんとによかったと思いました。

素晴らしい出会いに感謝したいと思います。




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Posted by カズ姐さん at 20:41│Comments(14)心理学
この記事へのコメント
カズさんはそういう子供時代を過ごしてきた人なんだ。。。なんか胸にきます。
それがまた今のお仕事の原点にもなってるんですね・・・
うちは父がアルコール依存症で、母がとても苦労してきました。
家の中が落ち着ける場所になったのはこの10年くらいで、
私自身は今、子供時代をやり直してる感じです。
私の中にも、そのしんどかった体験を生かしたい、生きにくさを感じている人がいたら、自分のせいだと思わなくていいよ、と言いたい気持ちがずーっとあります。自分が自分をすんごく嫌いな時期が長かったので。(今は誰より自分が大好きですが・・・笑)
一生のうちにそれをするのがやっぱり夢かも。。。
きょうの日記でまたその思いを新たにしました。
Posted by ちひろ at 2006年05月28日 21:24
私はファーストレイキのアチューンメントを受けた時、私は救われた、と感じたのを今も覚えています。カズさんと出会えたことにとても感謝してます。そして今日のブログは私を勇気付けてくれました。ありがとうございました。
Posted by Sみえ at 2006年05月28日 22:25
カズ姐さん

以前カズ姐さんの小さい頃のお話を伺ったときのことを思い出しました。
あっけらかんとお話されていましたが、
こうやって文章になると、本当に大変な人生を送っていらしたんだなぁと
カズ姐さんの強さに感動します。

こうやってレイキのお仕事をしたり、たくさんの良縁に恵まれるということは、
カズ姐さんはこのお仕事をやるべくして生まれたのかもしれませんね。
Posted by りうちう at 2006年05月28日 22:50
そうかぁ。ただ者ではないと前から思っていました。
こんな辛い経験をしてきたのに、それを微塵も見せないパワフルなカズ姐は、すっごく素敵です。


>私はこういう自分を追い詰めてしまう人に
ひとりでも光を与えられる人になろうと思ったことは間違いではないと。

僕も同じ想いでセラピストになりました。


>こんな不幸な死に方をする人を1人でもなくしてほしい。
だから自分の姿をよく目に焼き付けておいて。

僕も父の生涯から、同じメッセージを受け取りました。

いろんなところで境遇や想いがつながっていますね。
これからもよろしくお願いします。
Posted by 幸せ請負人 at 2006年05月28日 23:35
ちひろさん

>自分のせいだと思わなくていいよ

わけのわからない生き難くさを感じている人がたくさんいます。
ほんとにそう伝えてあげられるといいですね。



Sみえさん

いつもありがとう。
自分の素晴らしさに気づけたあなたが一番なんですよ。



りうちうへ

おーひさしぶりだ。どうしてる、最近?
そういえば、あっけらかんと話してたっけね。笑

自分の中では終了ーー!してる事だからさ。
冷静に客観視できてるんだよ。
だから大丈夫なんだ。

あれがあったから今の自分があるんだからね。



幸せ請負人さま

ありがとうございます。
めっちゃうれしいですね。
師匠の言葉は涙がでます。

ほんとに私たちは境遇や思いがつながってるんですね。
衛藤先生といい、師匠といい、私といい。
ふしぎな感じがします。
Posted by カズ姐さん at 2006年05月29日 01:37
カズ姐さま、はじめてコメント参加します。
私も、今朝、ウォーキングをしながら、自分の生い立ちや、自殺した友人のことが頭に浮かんできて、あらためて“セラピスト”という仕事を、考えていたのでした。そう、衛藤先生のセミナーのことも、思い出してました。
だいたい、セラピストやカウンセラーになる…という人は、似たような境遇や体験を持っているようですね。。。
私も、矢野先生と同じように、自分と重ねあわせて、カズ姐さんのお話を読ませてもらいました。
私も、カズ姐さんと一緒に、矢野ファミリーの一員として、自分の経験を活かしていけたらいいと思っていますので、宜しくお願いします。m(_ _)m
Posted by マキ姉 at 2006年05月29日 13:25
なんとコメントしていいかわからないのですが、
この記事しっかりと読ませていただきました。
Posted by Waioli tomo at 2006年05月29日 14:43
マキ姉さん

コメントありがとうございます。
マキ姉さんも同じような思いをしていたんですね。
みんなつながってますね。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。



waioli tomoさん

ありがとうございます。
こんどまた、おいしいランチを食べにいきま~す!
Posted by カズ姐さん at 2006年05月29日 20:35
カズ姐さん、生い立ちを初めて知りました。
生き抜いてこられたんですね。
その分、たくさんたくさん幸せになってほしいと思いました。
Posted by ニャンチャ at 2006年05月29日 21:19
前に聞いたコトだったけど、文章で読むとズン…ってきますね。
これを読んだ事で、きっとカズさんなら…って思ってくる人も居ると思うですよ。
Posted by みどりん at 2006年05月29日 21:33
ニャンチャさん

ありがとう!
いままでも幸せでしたが、もっと幸せになりますっ!




みどりんへ

うーん、不幸自慢するのは嫌いだから、前のブログにも
過去のことはあまり書かなかったんやけどね~。

今回はこれがあったから今までやってこれたということが
書きたかったんよね。
Posted by カズ姐さん at 2006年05月30日 00:48
そうかぁ
 何となく惹かれたのは、同じような匂いを感じ取ったからなのかと
今日判りました。

セラピスト、カウンセラーという仕事を選ぶ人は、多かれ少なかれ同じようにツライ体験を超えてきてるのでしょうね。


衛藤先生の著書の後書き読んだ時は、涙がとまりませんでした。


私も小3ぐらいの時、自殺願望がありました。


その時思いとどまれたのは悪をする友達と

「早く大人になって自分の力で生きて行ってやる」

という自立心のおかげだと思います。



日記を拝見して、これからも人の痛みが判るセラピストで居続けたいと思いました。



   いつもありがとうございます♪    多謝☆
Posted by はれ at 2006年06月02日 23:13
人生のプログラムは素敵ですね~。

カズさんも
仕事人として色々と糧となるものを
通ってきたのですね。

元気の源を垣間見た気がしました。。。

ありがとう!
Posted by ホワイトムーン at 2006年06月14日 08:37
ホワイトムーンさま

ありがとうございます。
そうですね、すべてプログラムされてきたのだと思います。
Posted by カズ姐さん at 2006年06月15日 01:06
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